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安愚楽牧場の民事再生とQ&Aの抜粋
安愚楽牧場の民事再生(倒産)
先日、倒産した安愚楽牧場は民事再生手続き中。
3月末時点の負債総額は619億8705万円。同社の代理人弁護士事務所によると、オーナー数は約7万人に上るという。
2010年に宮崎県で起きた口蹄疫問題では約1万5000頭の牛を殺処分。その補償金は88億2330万円
Q&Aもアップされていましたので主要部分を抜粋。
オーナーの出資金については一部返還予定。
ただ、和牛の売却により確保できる返済原資は十分でない。
国及び東電の補償については出荷停止となった牛に補償を検討中との報道が行われているが現時点では未定。
破綻直前まで安愚楽牧場の社員から勧誘があったが詐欺ではないか。
⇒破綻の事実は皆さまに告知するまで従業員にも秘密にしていたため、行き違いが生じた可能性がある。
しかし、安愚楽牧場において破綻の事実を知りながら社員に出資を勧誘させた事実はありません。
安愚楽牧場の平成23年3月末の決算は黒字だったが。
⇒決算では、和牛の飼養期間が満了したり解約されない限り出資金を返還する必要がなく、
負債計上されない仕組み。破綻直前に解約が急増
ビジネスモデル
⇒和牛をオーナー購入⇒調達した資金を牧畜業において回転させ収益を上げその一部をオーナーに配分」⇒「約定期間満了時にオーナーから和牛を買い戻す」
預託法の規制には違反せず、監督官庁の抜き打ち検査でも違法の指摘はうけず
今回の破綻の直接原因は口蹄疫問題・和牛の放射能汚染問題等による解約の増大、新規契約の減少
間接原因は日本経済のデフレ傾向、和牛価格の下落傾向、配当率の高止まり(年8%超の契約残)飼養コストの高額化
今回のQ&Aでは返済原資が十分でない。
口蹄疫の保証金は88億強、東電の補償度合いは?
破綻の事実を知りながら勧誘はさせていない。従業員に秘密にしていたということの時期的整合性
ビジネスモデルについて、間接原因を見ると直接原因が無くても経営的には行き詰っていたのではないかという疑問が湧く。
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