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各相場の状況、米債務上限締結を控えての週末

米債務上限問題は、何とか妥協できるとの見通しから米債が買われ、今年最低水準。
今週末は、相場的に大きな変化が起きる可能性を残した週末（動くのは月曜朝だが）
FXではSAXO系が朝4時～スタート、IGが朝5時～

CFD終値（出典：みんなのCFD）

為替・先物・債券（出典：上田ハーロー・ブルームバーグ）

債務上限引き上げ、共和党案の否決

米上院は29日、下院でこの日可決された野党共和党の債務上限引き上げ案を否決

与党民主党はデフォルト（債務不履行）回避に向け、期限の８月２日までに別の案を議会通過させようとしている

上院民主党の指導部は週末を通じて調整に努める予定で、米東部時間７月31日午前１時（日本時間同午後２時）に民主党案の審議打ち切り動議の採決が行われる可能性がある

共和党案のような短期の債務引き上げに反対する立場を示し、拒否権発動を示唆しているオバマ大統領は議会に対し、妥協案で合意するよう圧力

民主党のリード上院院内総務は、共和党が主張する段階的な債務上限の引き上げを受け入れる妥協案を示した。

リード院内総務は当初、債務上限を一度に２兆７０００億ドル引き上げる案を示していたが、共和党のマコネル上院院内総務が提案していた「代替案」を盛り込んだ修正案を提示。

新たな案は、３段階での債務上限引き上げをオバマ大統領に認めるもので、これにより２０１２年１１月の大統領選まで資金を確保できるようにする。

合意した場合、財政緊縮を意味し、米景気の足を引っ張る。ＱＥ３の現実性

ドルの一時反発の可能性、ただしドル安・流動性強化の流れは続くとの見方が強い。

債務上限引き上げは大きな政府志向の民主党と小さな政府志向の共和党の考え方の違い。

最終的に妥協する見方が強い。

妥協できなかった場合の影響は未知数　

◆ユーロ問題も収まらず

米格付け会社ムーディーズ、スペインに付与している「Ａａ２」格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。

地方財政が抱える課題を理由に挙げた。

スペイン銀行（中央銀行）のデータによれば、地方政府の債務残高は1210億ユーロと、国内総生産（ＧＤＰ）全体の11％に相当し、過去最大となっている。

米GDPの悪化によりドル売りが進行

米商務省が29日発表した4－6月期の米国内総生産（GDP）速報値は実質で前期比年率1.3％増となり、市場予想平均の1.8％増より弱かった。1-3月期の確定値1.9％増は0.4％増に下方修正された。

ドル円は77円ぎりぎりの水準を保っているが割れる可能性大。

米国経済の回復シナリオは修正、そしてQE3への足音が聞こえつつある。

米国債務の問題は、未だ解決しないことから今日から週明け相場にかけては、

大きく動く可能性があるので要注意。

・米国債務上限引き上げ失敗によるデフォルト

・長期ソブリン格付けが引き下げられるリスク。現在は最上級トリプルA

【ドル円4時間足・日足、ユーロ円、ユーロドル】クリックすると拡大します。

ネット証券5社の減収減益（2011年4～6月期）

大手ネット証券5社の2011年4月～6月期決算は、株式委託手数料が減少し減益。

各社の業績

会社	純営業収益	純利益
SBI	92（▲15）	19（▲50）
マネックス	50（▲21）	５（▲56）
楽天	47（▲20）	７（▲63）
松井	41（▲31）	10（▲47）
カブコム	27（▲22）	5（▲50）

単位は億円、カッコ内は前年同期比、楽天とカブコムは単独

日経新聞によると個人全体の株式売買代金が27兆円と16％減少。
委託手数料収入・投信販売手数料も減少

ただし、１－3月期に比べると、震災による顧客の株価指数先物・オプション取引による巨額損失に伴う貸倒引当金がなくなり黒字化・増益傾向にあるとのこと。

ただ、長期的に日経平均が下落傾向にある中で、株式売買で儲けた人・儲けた例が少なく株離れ・投信離れが根底にあることから、株式市場の活性化は株価上昇・新会社のIPOや成長がないと難しいだろう。